大阪市中央区の大槻能楽堂で、昨夜「ろうそく能」が上演されました。

午後6時30分、能舞台の周りに設置された15ヶ所のろうそくに灯がともされました。

舞台はオレンジ色の蝋燭の明かりに照らし出され、いつもより幻想的な雰囲気が漂います。


能は「野守」で、鏡を持って鬼神が現れ、天地四方八方を写してみせます。



シテ 東方。降三世明王もこの鏡に映り。
地  又は南西北方を映せば。
シテ   八面玲瓏と明かに。
地      天を映せば。
シテ  非想非々想天まで隈なく。
地     さて又大地をかがみ見れば。
シテ  まづ地獄道。
地     まづは地獄の有様を現す。一面八丈の浄玻璃の鏡となつて。
         罪の軽重罪人の呵責。
         打つや鉄杖の数々。悉く見えたりさてこそ鬼神に横道を正す。
         明鏡の宝なれ。すはや地獄に帰るぞとて。
         大地をかつぱと蹈みならし。
         大地をかつぱと蹈破つて。
         奈落の底にぞ入りにける。




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 ILCE-7S
 ISO.65000の世界。 目では見えにくい部分も、鮮明に映し出されます。
(後ろの人物は見えていますが、肖像権の関係で焼き込んでいます)